2024 FIM ENDURANCE WORLD CHAMPIONSHIPスパ8時間耐久ロードレース 結果報告
予選
1 回目、2 回目の予選共に快晴の中、ドライコンディションで行われた。朝のフリー走行で車両のセットアップ
が順調に進み、グレゴリー選手が自己ベストタイムを記録するといういい流れを掴み、予選に挑むのであった。
まずはライダーブルー、グレゴリー選手の予選。1 回目の予選で自己ベストを更に更新する2 分20 秒629を記録
し6位につける。2回目の予選ではタイムの更新はなく1回目の記録でグループ6位で予選を終える。
ライダーイエロー、クリスチャン選手の予選では1回目の予選で2 分21 秒678 を記録、2回目の予選では更に
タイムを削るべくアタックを敢行し、1回目の予選タイムを僅かに更新する2 分21 秒595 を記録してグループ
6位で予選を終える。
ライダーレッド、ロマン選手の予選では、決勝に向けたセットアップにフォーカスした安定した走りで予選を
行いグループ9 位で予選を終える。
チームの上位2名となるグレゴリー選手、クリスチャン選手の平均タイムにより決勝グリッドはル・マンに
引き続き6番グリットを獲得。
昨年のタイムと比較すると2 秒近くベストラップを更新しており、チームとしての成長も確認することができた
予選となった。
8 日/ 決勝レース リタイヤ
天気は快晴で、予選同様にドライコンディションでの決勝レースとなった。
スタートライダーを務めるのは予選でチーム最速ラップを刻んだ、グレゴリー・ルブラン選手。
6 番グリッドから好スタートを決めて1 周目を4 位で戻ってくる。その後少し順位を落としてしまうものの、3台での5 位争いを展開していき最初のスティントを終える。Team KWT は燃費に優れているため上位陣では一番多い21Lap 目でのピットインとなった。
最初のピット作業で約30 秒のタイムロスがあったため、クリスチャン選手に交代
してコースに戻った時は9位と、順位を大きく落としてしまった。
その後クリスチャン選手は、順調なペースで追い上げていき3 ポジションアップの
6 位でロマン選手にバトンを繋ぐ。
ロマン選手もいいペースで周回を重ねてポジションを上げていき、遂に4位争いに加わるところまで追い上げることに成功した。
5位でチームのエース、グレゴリー選手に交代し、更なる追い上げを見せて4位に浮上。
その後上位陣の脱落もあり、グレゴリー選手の第2 スティントで3位まで浮上する。
最初のピットインでのタイムロスで、一時は9位までポジションを落としたが、遂に表彰台圏内まで追い上げることに成功した。
しかしレースはそう簡単ではなく、上位2台とのギャップは大きく、2台での3位
争いへと展開していく流れとなる。
クリスチャン選手、ロマン選手の第2 スティントでは3位のチームを追う形で4位
走行でレースは進み、グレゴリー選手の第3 スティントとなる。
レース開始から5時間15 分が経過した頃、グレゴリー選手が走行中のマシンに問題を抱えてスローダウン。
129Lap 目にそのまま緊急ピットインとなる。
すぐにチームクルー達がマシンの修復に取り掛かるが、原因を調べていくとレースを継続するには致命的なトラブルであることが判明。
監督の判断によりここでレースリタイヤとなった。
グレゴリー ルブラン選手コメント
スパ・フランコルシャン8時間耐久が終わりました。
まずはマシントラブルでゴールすることができず、応援してくださっている
スポンサーやファンの皆さんには申し訳なく思っています。
表彰台が見えるところにあり表彰台獲得を目指していたのでとても残念です。
ランキングでもかなりのポイントを失ってしまいました。
私たちを応援してくれている皆さんに悲しい思いをさせてしまいました。
レースは全力で取り組んだのですが、やはりレースにはハプニングが常に起こりえます。
次は鈴鹿8 時間耐久です。事前テストもありますし、しっかりと準備ができると思います。
良い結果を皆様に報告できるように頑張ります。鈴鹿でお会いしましょう。
クリスチャン ガマリーノ選手コメント
スパ・フランコルシャン8時間耐久はリタイヤとなってしまいました。
トップ3 を狙っていたのですが、マシンのトラブルにより走行を中止しました。
レースは良い方向に進んでおり、チームワークも完璧でした。
しかしレースにはトラブルは付きもので納得するしかありません。
次のレースは鈴鹿8時間耐久です。
レースの前に事前テストがあり、とても楽しみにしています。
鈴鹿で走るのは夢でしたし、テスト走行そして決勝レースでも頑張りたいと思います。
鈴鹿でお会いできるのを楽しみにしています。
ロマン ラモス 選手コメント
スパ・フランコルシャン8時間耐久レースが終わりました。
残念ながらゴールすることができませんでした。とても悲しく思います。
5時間ほど走行したところでマシントラブルが発生し緊急ピットインをしました。
悔しさでチームとチームメイトに対して言葉が出ません・・・
この悔しさを次のレースでの力に変えたいです。
次のレースは鈴鹿8 耐です。頑張らないといけないですね。
鈴鹿は初めてなのでまだどうなるか分かりませんが、ライダーとして最高のパフォーマンスを出すのみです。
鶴田竜二 チームマネージャー コメント
前戦のル・マン大会から良い流れでスパフランコルシャンに挑んだのですが、
思ったよりセッティングに手間取ってしまいました。
しかしライダーとチームクルーが粘り強くトライをし、予選も6 番手とまずまずの
位置につける事が出来ました。
決勝では序盤から波乱の展開があり上位がトラブルにて脱落する中、我々は
中盤過ぎに3 位争いに食い込める位置で走行が出来ていました。
ところが、129 周を終えた5 時間15 分あたりで、マシンに異常を感じたグレゴリー選手が緊急ピットイン
を行い、直ぐにクルー達が調べたところ致命的なトラブルだと言う事が確認出来た為、私の判断でレースをリタイヤする事を決めました。
ライダー、そしてクルーも素晴らしい仕事をしてくれ良い順位に着ける事ができていただけにとても残念に思います。
ご支援頂いている皆様、いつも熱い応援を頂いている皆様には大変申し訳なく思います。
しかし、我々のチャレンジはここで止める事は出来ません、次戦は今回の原因を究明し対策を施し、
また更に強くなって皆さまの前に戻って来ます。熱い応援をありがとうございました。