2024 FIM ENDURANCE WORLD CHAMPIONSHIPル・マン24時間耐久ロードレース 結果報告


2024ルマン24時間耐久結果報告 - コピー_compressed

予選


予選前のフリー走行でようやくマシンのセッティングが纏まってきて、クリスチャン選手がレースウィークベストタイム1 分36 秒101 を記録し大きな期待を胸に1 回目の予選へ挑む。
ライダーブルー グレゴリー選手の予選は、なんと計測一周目でチームの最速タイム1 分35 秒825 を記録。タイヤを温存する為すぐにピットインし、クラス6 位で予選を終えた。
続くライダーレッド クリスチャン選手はグレゴリー選手が温存したタイヤを装着しスタート。ラップタイム1 分37 秒台を出した時点でピットインし、新品タイヤに交換してタイムアタック。
すぐに1 分35 秒948 と自己ベストを更新。グレゴリー選手に迫るタイムを出し、更にタイムを更新するペースで走行していたところで転倒を喫してしまったものの、クラス4位につけた。
ライダーイエローのロマン選手は、クリスチャン選手と同じ走行方法で予選に挑み、自己ベストの1 分36 秒431を記録しクラス7位で予選を終えた。
クリスチャン選手の軽い転倒はあったものの、3 名のライダーが自己ベストを更新する良い流れで予選を終えた。
1回目予選では、グレゴリー選手とクリスチャン選手の合算タイムにより6 番手につける。
翌日の2回目の予選では、更に上のグリッドを目指し、新品タイヤを投入しタイムアタックを行うも大きくタイムを上げる事は出来ず、予選1 回目のリザルトがそのまま予選順位となり、6 番グリットから決勝を迎えることとなった。

Fim_Ewc_24h_Motos_2024_Honda Viltais Racing, Alt Florian, ODENDAAL Steven, Mercado Léandro, Westloreland James, Honda 1000 CBR, Formula EWCFim_Ewc_24h_Motos_2024_Honda Viltais Racing, Alt Florian, ODENDAAL Steven, Mercado Léandro, Westloreland James, Honda 1000 CBR, Formula EWCFim_Ewc_24h_Motos_2024_Honda Viltais Racing, Alt Florian, ODENDAAL Steven, Mercado Léandro, Westloreland James, Honda 1000 CBR, Formula EWC

20日~21日 / 決勝レース 4位


20 日、快晴のドライコンディションの中、開幕戦ルマン24 時間耐久ロードレースがスタートする。
スターティングライダーを務めるのは、チームのエースライダー グレゴリー ルブラン選手。
6番グリッドから勢いよく飛び出したグレゴリー選手は順調なスタートを決め、3位でホームストレートに戻ってくる。
速いスピードで周回を重ねるグレゴリー選手は熾烈な3位争いを繰り広げ、一時は順位を落とすも ピットインのタイミングにより 3位でクリスチャン選手にライダーチェンジする。
クリスチャン選手は7 位でレースに復帰し、ハイアベレージで周回を重ねみるみるうちに順位を上げていき、4位でロマン選手にバトンを繋いでいく。
ロマン選手は安定した走りをみせ、4位をキープしながら順調なレースを展開Fim_Ewc_24h_Motos_2024_していく。

レース開始から3時間半、グレゴリー選手が4位で力走していると、他チームのアクシデントによりTeam KWT は3位に浮上する。しかし4位との差は大きくないため、懸命に走行を重ねて、ついにクリスチャン選手が3位を確立する。初の表彰台が見えてきたため、各ライダーの走りにも熱が入る。さらに上の順位を狙うため、粘り強く周回を重ねる。

レース開始から5時間、順位変動も落ち着き、3位をキープしたまま安定したペースで夜間走行が行われていく。
夜が明け、引き続き3位を走行をしていたところ恐れていたトラブルが発生してしまう。ロマン選手が走行中にマシンに違和感を感じたため、緊急ピットインする。大きなトラブルではなかったため、迅速なメカニックの作業により約9分のロスタイムでレースに復帰するも、このアクシデントにより3位から6位Fim_Ewc_24h_Motos_2024_Honda Viltais Racing, Alt Florian, ODENDAAL Steven, Mercado Léandro, Westloreland James, Honda 1000 CBR, Formula EWCに順位を落としてしまう。
少しでも順位を戻すため、各ライダーハイスコアで周回を重ねていく。
グレゴリー選手はこのタイミングでレース中のベストラップを更新するというタフな走りをみせ、チームを6位から5位へと引き上げる。それに続くようにクリスチャン選手も4位と45 秒差まで詰める力強い走りをみせる。
そして740 周目、グレゴリー選手が圧巻の走りで4位まで順位を取り戻した。
レース終了まで残り3時間、諦めずに周回を重ねるも3位との差は大きくラストスティントを務めるグレゴリー選手が4位でチェッカーフラッグを受ける。
レースを通して1度も転倒することなく走り続けてくれたライダー、ピット作業24回と素晴らしい仕事をしたクルー
表彰台まであと1歩及ばなかったものの、現体制となり最高順位の4位で開幕戦ルマン24 時間耐久の幕を閉じた。

Fim_Ewc_24H_Motos_2024_BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM, Mykhalchyk Illya, Guintoli Sylvain, Reiterberger Markus, Soomer Hannes, BMW M 1000 RR, Formula EWCFim_Ewc_24h_Motos_2024_Webike SRC Kawasaki France, Le Blanc Greg, Gamarino Christian, Ramos Alvaro Roman, Loiseau Anthony, Kawasaki ZX10R, Formula EWC001422770Fim_Ewc_24H_Motos_2024_Webike SRC Kawasaki France

 

グレゴリー ルブラン選手コメント


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開幕戦を4位で完走できたことは嬉しいけど、目前にあった表彰台獲得のチャンスを逃してしまったことが悔しいレースだった。
この週末はチームと一緒に努力してマシンのパフォーマンスをかなり引き上げることができたお陰で決勝ではとても良い走りができていたと思う。
決勝では長い時間3 位をキープしていたけど、残り僅かなところでマシントラブルによる10 分間のロスで表彰台を手にすることができなかった。
でも誰も転倒することなく4 位で完走することができたことは誇りに思っているし、耐久レースというのは最後まで何があるか分からないので悔しいけど割り切るしかない。

チームを立ち上げたばかりの昨年と比較するとチームワークもかなり纏まってきたし、マシンのパフォーマンスも向上して、今回の4 位はチームが一丸となって全力を尽くし、成長したという価値ある結果だと思う。
次戦スパではこの悔しさを晴らすためにも転倒もトラブルもなく完璧なレースで必ず表彰台を獲得したいね。

 

クリスチャン ガマリーノ選手コメント


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僕自身のキャリア初であるEWC クラスでの24 時間レースを無事に完走することができ、4 位という上位フィニッシュを記録することができてとても嬉しい。
今年からチームに参加して初めてのレースとなったけど、準備段階からチームに馴染むことができ、レースウィーク通して、マシンや私自身とてもいいポテンシャルを発揮出来ていたと思う。

決勝レースはとても順調な流れでレース展開をすすめることができ、チームとしては決勝中10 時間くらい3 位を走行していたが、ちょっとしたマシントラブルによりチャンスを逃してしまった。
表彰台が目の前に見えていただけに表彰台に立つことができなかったことは残念だったけどチーム、ライダー全員が全力を出しきった結果だから後悔は全くないし、僕らのパフォーマンを誇りに思っているよ。
次戦は6 月のスパ8 時間耐久レース。
今年は24 時間ではなく8 時間の短い耐久レースとなるので戦略も変わると思うけど、チームはさらに成長しながら表彰台獲得を目指して頑張っていくので私たちの活躍を期待していてほしい。


ロマン ラモス 選手コメント


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Team KWT での最初のレースを4 位で終えることが出来ました。
自分にとってEWC のフルシーズンでの参戦は初めてのことであり、新たなチャレンジに期待感や不安感など様々な感情をもってウィークに入りました。
事前準備の甲斐もあり、走行が始まりレースウィークが進むにつれて、マシンや私自身、チーム全体のコンディションが良くとてもいい週末を過ごすことが
できたと思います。
決勝レースでは3 位を走行する時間が長く、表彰台を獲得できると信じていましたが、私の走行中に起きた軽微なマシントラブルの影響や、トップ3 と比較するとあと少しチーム全体のスピードが足らなかったこともあり表彰台を獲得することができませんでした。
ですがまだ、2024 年シーズンは始まったばかりです。
私やクリスチャンはル・マン24 時間耐久がチーム合流後、初のレースで今回の反省を活かすことで戦闘力やスピードを上げていくことが出来ます。
次戦スパでは更にスピードを上げて今回獲れなかった表彰台を目指します。


鶴田竜二 チームマネージャー コメント


 

チームを結成し真価が問われる2 シーズン目の第1 戦 ル・マン24 時間耐久レースを戦い終えました。R001034-Fim-Ewc-Pre-Mans-2024-
ライダーは昨年のグレゴリー ルブランに加え、新たにクリスチャン ガマリノ、ロマン ラモスの2 名の選手を抜擢し挑みました。
それぞれのライダーはポテンシャルが高く、コミュニケーション力も優れており事前のテストから良い感触を得ていました。
またマシンも予選に近づくにつれて良く纏まっていき、予選も決勝も本来のチームのポテンシャルを存分に発揮出来たと思います。
決勝レースでは、ここ ル・マンで何度も優勝をしているグレゴリーがチームを引っ張る形でペースを作り、ガマリノとラモスもEWC マシンでこのサーキットをしっかりと走り切ってくれました。
後半18 時間に差し掛かるところまで3 位を走行していましたが、結果はトラブルが出てしまい それをキッカケに4 位に後退しゴールを迎える形となってしまいましたが、それまでのレース運びや、6 位まで順位が下がったところからの追い上げには納得しています。
今回のレースではトラブルがなかったとしても、自力で表彰台に上がる事は出来なかったと思います。
今回のレースで我々にまだ足らない物を、次戦及び今後のレースに向けしっかり準備し優勝を目指して行きます。
ご支援頂いたスポンサー様、ご協力頂いた御関係者様、熱い応援を頂いた皆様に感謝しています。

 

 

 

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