2021 FIM 世界耐久選手権シリーズ第 2 戦 レースレポート


Ewc_12_H_Estoril_2021_Podium_Webike SRC Kawasaki France Trickstar, Erwan Nigon, Jeremy Guarnoni, David Checa, Kawasaki ZX10R, Formula EWC

■参戦レース:ポルトガル 12 時間耐久

■サーキット:エストリルサーキット / ポルトガル 開催日:2021 年 7 月 17 日

■チーム名 :Webike SRC Kawasaki France TRICKSTAR

 

決勝レース序盤、順調な滑り出しでポジションを上げて 4 位につける。

8番グリットからWebike SRC Kawasaki France TRICKSTAR (以下、#11号車)はスタートライダーのグアルノーニ選手がまずま ずの出だしでレースをスタートする。高い気温に各チーム苦戦するなか経験値の高さを活かして順調に順位を上げていく。 1時間を経過した時点ではトップと13秒差の4位につける。

Ewc_12_H_Estoril_2021_Webike SRC Kawasaki France Trickstar, Erwan Nigon, Jeremy Guarnoni, David Checa, Kawasaki ZX10R, Formula EWC

 

各チーム高い路面温度に苦戦する中、上手く対応し 2 位まで順位を上げる

3時間が経過する頃、上位勢は高い路面温度に苦戦し、思うようにペースが上げられず転倒して行く中、#11号車は安定したペース で周回を重ねていき2位までポジションを上げる。この時、トップを走る#7号車とのギャップは29秒。 各選手難しいコンディションの中、ハイアベレージで順調に周回を重ねていき5時間が経過する頃になるとそのギャップは12秒。 いよいよトップを狙える距離まで迫ってきました。

Ewc_12_H_Estoril_2021_Webike SRC Kawasaki France Trickstar, Erwan Nigon, Jeremy Guarnoni, David Checa, Kawasaki ZX10R, Formula EWC

 

遂にトップに浮上!!後続との差は約 1 周。優勝を目指し快走していく

レース開始から6時間半を過ぎた頃、遂にトップに浮上しました。#7号車に転倒があったため、後続との差は約1周となり、優勝 へ向けて大きく前進しました。その後、レース4分の3を経過する頃まで順調にトップを快走していましたが…

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ピット作業で小さなトラブル発生。タイムロスするものの 1 位を死守

レース開始から9時間が経過。レースは残すところ4分の1となった頃にピット作業にてフロントホイールが入らないというトラ ブルに見舞われしまう。 チームは素早い判断でキャリパーに問題が発生している事に気付き、フロントキャリパーを交換する。これにより1分近くのタイ ムロスをしてしまいましたが、2位との差を大きく広げていたため、そのままトップを守りコースに戻りました。

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ラスト 1 時間半。ガス欠によりコース上でエンジンストップしてしまう。

ゴールまで1時間半となり優勝が目前に迫ってきた所で、思わぬトラブルが#11号車を襲う。ガス欠によりセクター1で無念の エンジンストップ。このトラブルによって大きくタイムロスしてしまい、トップから4位へと大きくポジションを落としてしまう。

115005_12_Heures_Estoril_2021

 

怒涛の追い上げ開始!!2位走行中の#333 号車を猛追する。

#11号車はガス欠から4位でコースに復帰。この時点でトップとの差は2周優勝は絶望的な状況となってしまったが、2位を走る #333号車は同一周回数。 ラスト1時間半、なんとしても2位までポジションを挽回すべく3選手とも全力で追い上げを開始する。すぐに3位にポジション を上げ、前を走る#333号車との差は約1分。残り少ない時間でこの差を詰める事はできるのだろうか…

Ewc_12_H_Estoril_2021_Webike SRC Kawasaki France Trickstar, Erwan Nigon, Jeremy Guarnoni, David Checa, Kawasaki ZX10R, Formula EWC

 

残り 40 分グアルノーニ選手の劇的な追い上げで2位表彰台を獲得!!

順調に追い上げていき残り40分でグアルノーニ選手がゴールに向けたラストスティントへと向かう。この時点では#11号車は 3位。ここから前を行く#333号車と我々#11号車そして後ろから追ってくる#37号車と2位を掛けた三つ巴の争いとなる。 レース終了まで残り7分。遂に我々#11号車が#333号車を捉えて2位に浮上。そしてそのまま逃げ切り2位表彰台を獲得!! 3位の#37号車との差は僅か0.976秒と歴史的な大接戦でのゴールとなりました。 今回のレースを終えて我々 ”Webike SRC Kawasaki France TRICKSTAR”はランキングトップに浮上。年間タイトル獲得に向け 大きく前進することができました。

Ewc_12_H_Estoril_2021_National Motos, Egea Stéphane, Guillaume Antiga, Enzo Boulom, Honda CBR 1000RR, Superstock

 

鶴田竜二 スーパーバイザー コメント

昨年行われた同大会とは時期が異なり、気温が高くなった為、各チームがタイヤ選択に苦労をした大会となりました。 我々のチームも序盤のジェレミー選手がタイヤの摩耗の問題から緊急ピットインをして難を逃れると言うシーンがあっ た程でした。 その後は難しいコンディションの中、チームはうまくコントロールをしなが走り続け遂に 6 時間過ぎにトップに立ち 後続との差も大きくこのまま優勝かと思った矢先に、残り時間約 90 分余りのところで、ガス欠を起こしてしまい、 その処理に時間を費やしてしまい、一気に 4 位まで順位を落としてしまいました。 しかし、チームは気持ちを切り替え、持てる最大限の力で巻き返し、最後の最後までプッシュし続けて終わってみれば 3位に 0.9 秒差の大接戦を制して 2 位表彰台を獲得することができました。 優勝を逃したのはとても残念でしたが、ガス欠からコースに復帰した後のリカバリーはとても素晴らしく、まさに耐久 レースの真骨頂である『最後まで諦めずに戦う』と言う事をライダーをはじめクルー達が実践した証がこの素晴らしい 結果となりました。 とても誇らしいチームです。 ランキングもトップに立つ事が出来、目指すタイトルに近づいたと思います。 残す 2 戦を引き続きしっかり戦ってまいりますので応援よろしくお願い致します.

 

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