ARRC R4 インドネシアラウンド開幕
2016年ARRC後半戦がいよいよ今週から開幕始まります。
前半戦3ラウンド6レースを終えた時点でのチャンピオンレースは
山本選手が90ポイントを獲得し、現在2位。
田中選手が45ポイントを獲得し、現在6位。
第1戦ではライバルマシンの進歩に後塵を拝したものの、
第2戦のレース2では山本選手が見事復活優勝。
第3戦の鈴鹿では全日本優勝経験を持つ安田選手をワイルドカードで迎え、
3台体制で表彰台独占を目指すも、苦杯をなめる結果に。
結果、1位の選手は6レース中5レースで優勝を獲得し、
2位の山本選手とは46ポイント差。自力優勝は消滅。
先週行われた鈴鹿8時間耐久ロードレースにおいては必要だった力は、3人のライダーが同じマシンを駆りバトンを繋ぐ為のチームワーク。
しかしアジア選手権AP250クラスでは、また異なる種類のチームワークが必要という事を前回の鈴鹿ラウンドでは痛感させられました。
TRICK STAR Racingが作成したNinja250は直線での最高速度、高速コーナーにおいては絶対の自信を持っています。
しかし今このクラスで優勝争いをする上で最もレース結果を左右する要素は、ストレートでのスリップストリームの使い方使われ方。
そしてチームワークです。
中低速コーナー重視のマシンでも、ストレートでは直線の速いバイクのスリップにピッタリ付くといった走り方でレースを優位に推める事が出来る。
逆に直線に優位性のあるマシンは、ストレートで出来る限り引き離す為に、出来るだけスリップにつかれたく無い。
それが1対1の勝負であればまだしも、
チームワークで複数台がスリップを使い合ってレースを展開すれば独走していても追い上げてくる。
後方からは中々前に出る事が出来ず、前に出てもチームで走られると引き離す事が出来ない。
観戦する側としても8耐のような1000ccのレースとはまた全く違った楽しみ方が出来るわけです。
昨年から続く山本選手の孤軍奮闘ですが、
鈴鹿ラウンドでは調子を上げてきた20歳の田中選手とベテランの安田選手が揃ってはじめてこのチームワークを活かす事の出来る展開を作る事が出来ました。
しかし、単独走行では圧倒的なタイムを刻む事が出来るホームの鈴鹿サーキットで、尚且つチームワークを活かす事が出来た展開だったものの、
コースの大部分でスリップストリームが効いてしまう鈴鹿サーキットの特徴を活かされ、してやれたわけです。
ただ、若い田中選手がここで得た経験は他では得難い物で、
ベテランの安田選手のレース展開や、鶴田監督との度重なる話合いから学んだ事も彼の成長に大きく繋がったはず。
JP250では独走優勝してしまうような山本選手でも、よりレベルの高いアジアの舞台では上記のような様々な要素に結果が左右されるハイレベルな戦い。
このレベルで優勝争いをする事により貴重な経験を積み重ね、一戦毎に進化を遂げるTRICK STAR Racing ARRCチームの成長は、
チームを応援して頂けるファンの方々あってこそだと心に刻み、ARRC第4戦インドネシアラウンドでの勝利、
そして2年連続のチャンピオン獲得に向け全力で挑みます。
8/6(土)
10:30-11:00(日本時間) 予選
15:30-(日本時間) 決勝レース1
8/7(日)
15:00-(日本時間) 決勝レース2
レースの模様は下記より情報配信、LIVE配信予定です。
http://www.asiaroadracing.com
http://eversport.tv/motorsport/arrc